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本の序章に著書の菊沢喜八郎先生が書いた通り、この本は種子植物の繁殖にかかわる過程における問題を進化生態学的観点から解説したものである。繁殖とは、生物が自分の子を作り育てる行為である。その過程で、生物は自分の遺伝子をできるだけ多く次世代に残そうと努力している。動物生態学においては、自分と同じ遺伝子をどれだけ子世代に伝えることができるかが生物の繁殖成功の指標とされ、動物の繁殖にかかわる行動は繁殖成功度を大きくしようとする努力であることが広く認識され、 1970年代以降、広い研究がなされてきている。それらの研究成果や手法は。 1960年代には日本に移入され、日本の動物生態学に対して大きなパラダイム変換を促した(1991)。1980年代には日本国内においても重要な解説書(伊藤、1982)、教科書、一般書も発刊され、また小説のなかにおいても介されるなどして、上のような考え方は、完全に市民権を得たといってよい。
動物生態学において展開された上のような考え方は、植物生態学においても成り立つのではないかということが、1970年代の終わりから、1980年代にかけて考えられてきた。すでに1980年代には、植物の繁殖生態学といった題名の教科書が数点。欧米において、植物研究における動きが、動物にくらべて10年近い遅れがあったのと同じように、日本国内での受容もやはり10年近い遅れがあり、動物行動学で発達してきたような考え方が、植物学分野において日本国内でまだ十分受け入れられているとは言いがたい状況にあった。最近になってこの状況は大きく改善されつつあるが(たとえば矢原(1995)にみられるように)、やはり依然として、植物における立ち遅れ状況は残っていて、植物の繁殖生態学について勉強し、研究テーマを設定しようとする学生、院生にとって教科書というものが存在していない。この本はそうした状況を踏まえ。植物の繁殖について生態学的観点からアプローチしようとする学生、院生、若手研究者、また農学、林学の分野で応用課題に取り組みつつ、その基礎となる繁殖生態学に関する知識を必要としている応用研究者に役立つことを願って書いたものである。
| 商品の状態 | 目立った傷や汚れなし","subname":"細かな使用感・傷・汚れはあるが、目立たない |
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